特徴があるということ

「あまりにもたくさんの学生がいて、なかなか顔と名前が一致して覚えられない」とこぼしていた時、ある大ベテランの先生からご助言をいただきました。なんと、「それは私たちが骨を折って努力することではなく、学生が頑張ることなのだ」とおっしゃるのです。「え?どうゆうことでしょう?」その大ベテランの先生いわく、「学生も、先生に覚えてもらうように何らかの特徴をもたなくてはいけない」とおっしゃるのです。

 

たとえば、とても特徴のある髪型をするとか、強烈な色の服装をするとか、毎回遅刻するとか、とか、とか、何か強い印象を教師にアピールすれば、教師はすぐに覚えられる、というのです。なるほど。そうゆう考え方もあったのか。黙って下を向いている大勢の人たちの名前と顔を覚えるのは大変ですが、特徴のある人だったらすぐに覚えられます。

 

そういえば、先日のクラスで髪の毛が真っ青な学生がいました。1回で名前と顔を覚えました。5分前に起きたのか!と思われるような寝ぐせがついている学生がいました。すぐに覚えました。漫画に出てきそうなまん丸の黒縁メガネをかけている学生がいました。すぐに覚えました。そうですね。特徴があればすぐに覚えられます。そうか、特徴があるってすごいことなんですね。

 

他人のことを言ってばかりいて、ふと思いました。じゃあ、私って人からすぐに覚えてもらえているんだろうか。そういえば、私よく言われるんです「どこかであったような気がします」とか「私の高校生の時の友達によく似ている人がいます」とか、、先日も初めて入ったレストランで「◯◯さんじゃないですよね」と言われました。私の顔ってよくある顔なんです。特徴のない顔なんです。すみません。

 

特徴って難しいです。私はどんな特徴を持てばいいんでしょうか。私の特徴ってなんでしょうか。歌が特別うまいわけではありません。太鼓の名人でもありません。三味線の腕前も私と同じくらいの人は山ほどいます。私はどうやって特徴を出していけばいいんでしょうか。。。。悩む日々です。