ビジネス日本語研究会の話

 先日、ビジネス日本語研究会のセミナーがありました。今回は日本語教師だけでなく日本語教育に関心のある一般企業の方も一緒にグループに分かれて「留学生のビジネス日本語クラスでどのようなコースシラバスを提供したらいいか」について、まずゴールを決めてそれに向けて様々なクラスを考える(現状無理でも理想を考える)というものでした。

 

私たちのグループでは、「入社後直ぐに使える人材になる」をゴールにかかげ、そのためにはどんなクラスをやっていけばいいか、を考えました。マナーやITスキルなどもあがったんですが、できあがると、それらはかなりボリュームとして少ないものになりました。

 

多くを占めたのが、一般的には「コミュニケーション力」とひとくくりにされるkことが多いもの、つまり、「質問する力」「協力する力」「話し合う力」「新しいことを編み出す力」「問題を解決する力」などでした。これらを育てるために「プロジェクトワーク」や「擬似コンペ」「ディベート」などの授業をあげました。

 

「問題を解決する力」「新しいことを編み出す力」って、正解がないものがほとんどですよね。それに気づいた私たちは、これらの力にタイトルをつけるとき「コミュニケーション力」ではなく「地頭力」とラベリングしました。本来これって、勉強することによって養えるものではなく、その人本来の頭の良さを意味するんですが、いろいろなトレーニングや授業からこの「地頭力」を育てられれればすばらしいな、と思ったわけです。

 

あれ、これって、留学生のためだけでなく、日本人にとっても重要なことですね。結局、留学生のためのビジネス日本語って、みんなのビジネス日本語なんだなあ、、と感じ入ったセミナーでした。