バチにヒビが!

 買ったばかり(といっても1年くらいですが)の鼈甲のバチにヒビが入っているのを発見して動揺〜。練習中なにげなくテーブルの上においたバチの鼈甲と手元の部分にうっすら2本線が入っているように見える。爪でさわってみると凹凸があり、やはり光の加減ではなさそう。。。早速先生に見せて診断してもらうと、、、「鼈甲の下に敷いた接着剤が剥がれて浮いたから鼈甲にヒビがはいったのでは」とのこと。「すぐにバチやさんに見てもらった方がいい」ということで早速電話。

 

 ちょうど明日材料屋さんにいくついでがあるからと、その日のうちに見に来てくださってそのバチをもっていってくださいました。3〜4日後に戻って来たのですが、きっちり張り直してありますが、残念ながら線は消えないようです。バチ屋さん曰く、「ここの上に薄い鼈甲を貼って傷を見えなくすることはできるけど、熱をかけなきゃいけなくなっちゃうからやめといたほうがいい」とのことでした。

 

 手元の部分は紅木と水牛でできているバチなのですが、水牛の経年収縮率と鼈甲の経年収縮率がどうしても違うので、乾燥している時期にはおこりやすい事故なのだとか。かの有名な吉田兄弟さんも、録音スタジオにバチを置きっ放しにしておいたら(私のように接着剤が浮くという程度ではなく)象牙の内部から亀裂がおこり、象牙と接着剤がくっついたまま鼈甲の表面までヒビがはいってしまったことがあったそうで、それに比べれば、全然いい。ということですが、なけなしのお金をはたいて買った身からすると、残念至極です。。。。(ちゃんと使えるので一応問題はないのですが、、見た目がね(汗))

 

 皮は湿気に弱いので、湿度の高い時期は注意しなくてはいけないけど、、バチは乾燥に弱いので、湿度の低い時期は注意しなくてはいけないんですね。。。